
修行時代はいわゆる喫茶店ブームで多くの喫茶店の形態が在りました、師匠の店はコックもいるレストランの役割もしていたので仕込みの作業も大量にあり、アイス珈琲の仕込みは特に思い出深いです。
店舗がビジネス街にあり夏場などは外回りで汗だくになったサラリーマンの方々が次々と来店して下さり休憩してはまた仕事にと大変賑わっていました。
そうなると昼時のドリンクの主戦力はホットからアイスになるのですが兎に角大量に仕込む必要がありますので、通常の容器では間に合わないのです。
前日に大きな衣装ケースに珈琲の粉を敷き詰めて水を注ぎ大型冷蔵庫で冷やしておく毎日でした。
1日の終わりに大量の粉と水を用意して2人掛かりで大型冷蔵庫に入れる作業は大変でしたが、今思えば日に何杯のアイス珈琲が出ていたか考えると少し羨ましい時代でしたね。